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能登で震度7、津波も
死者73人、被害全容見えず/公明、現地を緊急視察

公明新聞 2024/01/04 1面

1日午後4時10分ごろ、石川県能登地方を震源とする地震があり、同県志賀町で震度7の揺れを観測した。気象庁によると、震源の深さは16キロ。地震の規模(マグニチュード)は7・6と推定される。また、気象庁は同地方に一時、東日本大震災以来となる大津波警報を発令し、輪島市で1・2メートル以上の津波を観測した。その後も余震が続き、3日は未明に珠洲市、午前に輪島市で震度5強を観測した。公明党は1日、石井啓一幹事長を総合本部長、大口善徳衆院議員を本部長とする「令和6年能登半島地震災害対策本部」を設置。2、3日には中川宏昌衆院議員(党北陸信越方面本部長)が現地に入り、被災状況を調査した。

能登半島地震で、警察や自衛隊、消防などは3日も行方不明者の捜索を続けた。石川県内では、これまでに73人の死亡が確認されたが、家屋の倒壊現場などで救出作業が難航しており、被害の全容は分かっていない。

県内の355カ所に避難所が開設され、約3万3000人が避難した。

輪島市で約200棟、約4000平方メートルが焼けたほか、珠洲市や能登町でも火災が発生したが、おおむね鎮火した。輪島市と珠洲市では家屋の倒壊が多数報告されており、自治体が被害状況の確認を急いでいる。

北陸電力によると、3日午後3時35分時点で約3万3300戸が停電している。断水も各地で発生しており、自衛隊などが給水支援を実施した。

■倒壊多数、インフラ途絶

甚大な被害を受けた石川県内へ急行した中川氏は谷内律夫、小松実の両県議と共に被災地を視察。一行は2日、震度7を記録した志賀町へ。稲岡健太郎町長らから、建物の全半壊が相次いだことや、町内のほぼ全域で断水が発生し復旧のめどが立たない状況を聴いた。稲岡町長は、破損した屋根を覆うブルーシートも不足しており「国や県に支援をお願いしたい」と要望した。

自宅で飲食店を営む松本光一さん、久視子さん夫妻は「身動きが取れない激しい揺れだった」と恐怖を語った。屋根の一部が破損し、家の中は物が散乱して足の踏み場がない状態で「今月中は営業できる状況にない」と肩を落とした。

また、一行は3日、穴水町で調査活動を行った。町役場内で吉村光輝町長らは「各地で道路が寸断され、支援物資の供給が大幅に遅れている」と説明。「道路や電気、水道、電波障害が一刻も早く復旧するよう助けてほしい」と語った。

避難所生活を余儀なくされている小松愛子さんは「電気が通っていないため、部屋に1台しかないストーブを囲んで寒さをしのいでいる。大変な状況だが、みんなで協力して乗り越えたい」と前を向いた。

視察を終えた中川氏は「想像を絶する被災状況を目の当たりにした。人命救助を最優先に、国・県・被災自治体が一体となって早期復旧できるよう、強力かつ迅速に取り組む」と述べた。


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